長崎県発注工事で初めてのICT施工を実施。高品質な道路切削を実現。

2021年9月27~29日に長崎県の発注工事で初の切削オーバーレイ工 ICT施工(マシンコントロール)を実施しました。

施工の対象となった国道206号は周囲に切削機を待機させるヤードがなかったため、事前に当社の作業ヤードで切削機の調整を行い、現地ではコントロール機器、GNSSアンテナなどの設置を行いました。切削開始までの所要時間はトレーラ搬入から15分程度と非常にスムーズな施工開始となり、従来よりも大幅に施工までの時間短縮を実現しました。

当社のICT施工システムは切削機の位置情報をGNSSで取得するため、GNSSの測位状況の心配もありましたが、施工中は途切れることもなく、またマシンコントロールの不具合もなく3日間の施工を無事に完了しました。

3Dスキャナーによる設計データと実際の切削厚の精度差は2~3mm程度と精度もよく、マンホールが多い区間ではありましたが、従来の切削と同程度の施工量を実施できました。

施工2日目には長崎県のICT担当者の方にも見学いただき、マシンコントロールの仕組みや切削状況の説明をさせていただきました。今後はより多くの現場での対応を行えるよう、さらなる品質の向上を目指します。

工事概要

時期

2021年9月27日〜9月29日

場所

長崎県長崎市琴海戸根町 地先

路線

国道206号

発注者

長崎県 長崎振興局

受注者

株式会社 エス・ピー・シー

工事風景

オペレータはモニターに表示される切削厚の設計値と実際の切削厚をリアルタイムで確認しながら施工を行います。
切削オーバーレイ工のICT施工(マシンコントロール)ではマシンオペレーターが機械の方向の制御のみを行うため、従来の施工に比べ安全性が向上します。
当社のICT施工はGNSSにより位置情報を取得するため、TS(トータルステーション)による施工のような機械移動がなくなるため、手待ち時間がなくなり、作業時間が大幅に削減されます。